ブリザード

ブリザードアクセル
フィギュアスケートを題材とした漫画。ジャンプの種類や技の説明が詳しく書かれているので、フィギュアスケートを知らない人でも分かり易くなっている。
主人公は不良の中学1年生。エリート家系に生まれた為に優秀な兄弟に親の興味など関心を持っていかれ、両親に無視され続けて育った。その為に目立ちたがり屋な性格に育ち、目立つためにケンカに明け暮れて喧嘩無敗を誇る。物語は、そんな主人公がフィギュアスケートと出会い、観衆の眼を独り占め出来るフィギュアスケートの魅力に目覚めるといった展開で始まる。中1という遅いスタートでフィギュアスケート始めた主人公だが、持ち前の運動能力と並外れた努力でその才能を開花させていく。スイッチジャンパー(右回転でも左回転でもジャンプが出来る)であり、その才能は凄まじいものである。
ストーリーは、主人公が家を出て名門クラブの特待生となり、世界を目指すというもの。夢に向かってまっすぐ突き進む主人公の姿を描いていて、少年漫画の王道といえる作品になっている。
2年連載。全11巻。

カミセン

神to戦国生徒会
学園バトルファンタジー。
人間のDNAの中に秘められた様々な可能性を呼び覚ますための技術、それを息吹(ブレス)という。ブレスには8種の属性(エレメンツ)があり、炎・水・風・土・光・闇・混沌(カオス)・時の息吹(クロノ・ブレス)の分けられる。エレメンツは炎-水・風-土・光-闇・混沌-時でそれぞれ対になっていて、それらは互いに打ち消し合い、弱点にもなる。
学校の生徒会メンバーがメインでストーリー進行し、ブレスを使った戦いが描かれる。敵は「シン世界」の住人で、「こちら側の世界」との存亡をかけて死闘が繰り広げられる。それは、片方の世界が繁栄するともう片方の世界が衰退するという理由から来るものである。
主人公を含む生徒会メンバーは全員が獣化能力者(アニマルフォーゼオン)である。獣化(アニマルフォーゼ)とは、体の一部が動物のように変化し、それぞれの動物に応じた能力を使えるようになること。
二人のブレスの使い手がチェイン(鎖の契約)を結ぶと、オフェンスとディフェンスに分かれて2人1組の戦闘スタイルになる。それにより、戦闘は更に激化する。オフェンスは相手に攻撃を与え、ディフェンスは相手からの攻撃のダメージを受ける役割であるが、両者共にオフェンスもしくはディフェンスになる場合もある。チェインは2人の間隔が離れれば離れる程ディフェンスのダメージが軽減され、2人の間隔が近ければ近い程オフェンスの攻撃力が増すという特性がある。
様々な要素を取り入れた戦闘漫画。シン世界とこちら側の世界の行く末はどうなるのかとストーリー展開が楽しめる作品になっている。
2年連載。全10巻。

ムテカン

無敵看板娘
中華料理屋(ラーメン屋)の娘である二十歳の乙女が織り成すドタバタコメディー。主人公のラーメン屋がある商店街をメインに街中でストーリーを展開する。主人公は常人では考えられない身体能力の持主で圧倒的な強さを見せるが、母親には勝てない。主人公のみならず他の登場人物も常軌を逸した運動能力で、毎回、主人公と無駄に熱いバトルを繰り広げる。
平和な商店街に主人公が混乱を巻き起こす様を描いた作品。特徴のあるキャラや独特のノリなど素晴らしく、出来が良い。そのギャグセンスは私のお気に入りの漫画になった。因みにアニメ化がされている。
4年連載。全17巻。ドタバタしているが和める漫画である。

いでじゅう

県立伊手高校柔道部物語・いでじゅう!
柔道学園漫画。ありふれた柔道漫画ではなく、柔道部員である主人公等6人の日常を綴ったほのぼのとしたギャグマンガである。ドタバタとした日常に何気ない練習風景を描き、時に真面目に柔道に取り組む展開を見せる。
ギャグ漫画だけに非日常的なキャラが多く、非日常的な展開がしばしば繰り広げられる。丁髷が喋ったり、ありえない大きさの人がいたり、人間離れしたアクションを見せるといった具合である。そういった中で主人公達の恋愛部分を描き、普通の高校生の青春を描くシーンが見られるラブコメディー要素も含まれている。
3年連載。全13巻。まったりとした学園青春ギャグコメディーです。

PSYCHO BUSTERS

サイコバスターズ
原作は小説の超能力アクション漫画。小説版と漫画版では細かな設定の差異が見られる。3年連載で全7巻。
主人公を含むメイン5人のサイキッカーが繰り広げる超能力の戦い。幽体離脱・テレパシー・気功・発火・予知・千里眼・サイコキネシス・テレポーテーション・精神感応・心霊交感など様々な能力者が登場する。主人公は時を操る「クロノダイバー」。
「ファーム」という組織は「グリーンハウス」という表向きでは農業実験施設とされているが裏では子供たちを集めて超能力者を育てる施設で実験を行っていた。そのファームの陰謀を食い止めるため主人公達は戦いの日々に巻き込まれていく。ファームとの戦いでいずれ分かってくる様々な過去や事実。事の始まりは数年前のバス事故にあった。
ストーリー展開が分かりやすいのが良い。内容が理解し易い。最後は個人的には好きではない終わり方であった。単に、私的にハッピーエンドがあまり好きではないだけである。